これだけは避けたい!探偵の調査が失敗するケースとは?

探偵の調査は、基本的に訓練を受けた調査のプロが日数を費やして行うものですので、それなりに費用がかかります。
あまりにも相場より安い調査料金の探偵は、人数集めのアルバイトの調査員が調査を行っていたり、"調査料金"とは別に"調査経費"が高めに設定されており、支払う総額は相場内に収まることがほとんどです。
大切なお金を支払っても調査が失敗に終わってしまったら、「欲しかった結果を得られなかった」、「真実を知ることが出来ない」、「お金も無駄になる」、最悪の場合「依頼しなければ良かった」と後悔することになり、何一つ良いことがありません。
探偵事務所側の明らかのミスで調査が失敗した場合は、期間をおいての再調査もしくは、まだ調査時間が残っているなら、残り時間分の費用の返金を求めるのは一つの手です。
成功報酬で依頼した場合、成功=支払い義務が生じるので、探偵の過失で失敗したのなら支払う必要はありません。
時間制で依頼した場合、調査が成功したか失敗したかは関係なく支払い義務が生じ、調査員の実働時間に応じて、調査料金が決まります。
ですが、探偵との契約書類を調査の対象者に見られたり、探偵とのメールやLINEのやり取りを見られたりなど、依頼者側の落ち度によって、調査が失敗した場合は費用の返金を求める事ができない、もしくは調査期間が伸びて依頼した当初の予定より費用が高くなる場合が多いです。
というわけで、前置きが長くなりましたが今回は「これだけは避けたい!調査が失敗するケースとは?」というテーマで解説したいと思います。
失敗の定義、どうなったら調査は失敗なの?
これは、ずばり調査対象者に調査をしている事がバレてしまう事です。
こうなってしまうと、対象者の警戒心は最大になり、尾行や張り込みが出来ず、調査続行は不可能になってしまいます。
浮気(不倫)調査を例にすると、調査員を入れ替えたり車両を入れ替えたりしても、対象者の警戒心が高いと「今●●と会うと証拠を撮られるかもしれない」と浮気相手と会わない可能性が非常に高く、警戒心が低くなるまで期間を空ける方が得策です。
また、浮気調査(不倫)の場合は、浮気しているのか白黒ハッキリさせる前に、依頼者と調査対象者の間に大きな亀裂が入ってしまうことになります。
依頼したのに調査が失敗しやすくなるケース
#01「依頼者が調査現場に来てしまったり、依頼者本人や友人にお願いして対象者を尾行してしまう」
まず、依頼者が直接、対象者を尾行してしまうのは絶対にやめて下さい。
訓練、経験を積んだプロの探偵だからこそ尾行が成立するのであり、経験や知識の無い一般の方が、しかも対象者にも知られている人物や車両を使って尾行するとバレてしまうのは当然の事です。
探偵ではない者が尾行や張り込みをしてバレてしまうと、最悪の場合、つきまとい行為(ストーカー)として警察にお世話になる恐れがあります。
軽い気持ちで友人に尾行をお願いしたら警察に捕まった、なんて事になったら謝って済む問題ではありません。
対象者が浮気などの不正行為をしているのであれば、普段よりも警戒しているのは当たり前です。
浮気相手の自宅付近に妻や夫の車を見つけてしまったら、尾行やGPSを疑うのは自然な事ですよね。
調査現場に来るのも同様です。
こういったトラブルを避けるためにも、探偵がGPSで対象者の居場所を特定していたとしても、具体的な居場所は知らせないという探偵が多いのが実情です。
#02「必要以上に予定を聞いたり詮索する」
対象者の行動を特定するために、必要以上に予定を聞いたりするのも避けてください。
普段はあまり、飲み会やランチの相手・場所を深く聞かないのに、急に細かい時間まで聞いてこられたら、誰でも不審に思うものです。
どこにいる?等の所在確認の連絡を急に増やすのも警戒心を高められてしまうので控えるようにして下さい。
#03「LINEのスクショを取る目的など、対象者のスマホに触る」
確かにLINEで、異性とのやり取りや、デートの約束の日程、それ以外にもラブホに行った、性交渉を行っている等の間接的な証拠を取ることはできるかもしれません。
ですが、相手のスマホを触るというのは非常にリスクのある行為です。
気を許しあったパートナーでもスマホを勝手に見るのはご法度という感覚の人が大半ですので、スマホの内容を盗み見たことがバレるだけで、警戒心は大きく高まってしまいます。
夫婦であってもプライバシーの侵害は成立しうるので、「浮気をされているから仕方なく」と思わず、自分が不利になる方法での証拠集めは止めた方が賢明です。
なお、LINEのスクショで性交渉が行われた証拠になるやり取りがあったとしても、それだけでは裁判で有用な証拠にはなりません。
あくまで証拠の一部になるだけです。
ですので、無理に対象者のスマホから情報を引き出そうとうするのは控えるようにして下さい。
#04「探偵へ依頼したことを相談する」
探偵業者へ依頼し、「依頼したがそれで良かったのか」、「本当に望む結果が得られるのか」、「相手が不貞、不正行為をしていなかったら、疑って申し訳ない」など色々と思うことはあります。
そういった不安や罪悪感に耐え切れず、家族や友人に探偵へ依頼したと告白される方は多いです。
万が一依頼したとの情報が対象者へ洩れたら、どうなるでしょう?
対象者は「探偵が尾行しているだろうから、大人しくしよう」とピタッと怪しい行動は控えたり、不貞や不正などのやましい行動をする直前から周囲を見渡して探偵を探したり、と警戒行動が最大になります。
探偵へ依頼したと告白する人が多ければ多いほど、情報が洩れる恐れも大きくなるので、相談前に1度冷静に考える事をおススメします。
依頼者の行動が原因で探偵調査が失敗しないために注意したい事
冒頭で触れたとおり、依頼者の行動が原因で調査が失敗に至った場合、費用の返金も求められない可能性が高いです。
こういった失敗を防ぐために守っていただきたい事は非常にシンプルで、「探偵に依頼をしたら、探偵に任せて調査報告を待つ」
これだけです。
最初の相談時に、できる限りの情報や、対象者の行動パターンをヒアリングさせて頂くだけで十分です。
もし、安全で効率的な調査のために、依頼者と連携する事が必要と判断できる場合は、探偵側から相談させて頂きますので、それ以外の場合は、基本的に探偵に全て任せるというスタンスをとって頂くのが最も安全です。
以上、今回は「これだけは避けたい!調査が失敗するケースとは?」についてお話させて頂きました。