裁判で有用となる不貞の証拠とは?

離婚裁判で勝訴を勝ち取る、有利にすすめるための証拠とはどういったものでしょうか?

「LINEで異性とホテルに行く約束のやり取りをしているのを見た」「相手が浮気をしたと認めた」これらはパートナーとの関係においては決定的な証拠といえますが、裁判の場で不定を立証する有用な証拠になるか?というとそうではありません。

今回は「裁判で有用となる不貞の証拠とは?」というテーマで書いていきたいと思います。

 

そもそも不貞行為とは?

不貞行為とは、既婚者(配偶者のある人)が、配偶者以外の異性と、性的な関係を持つことを指します。

基本的には性行為を対象としていて、手を繋いだり、キスをした程度では不貞とまではみなされません。

一部、一緒にお風呂に入るなどの行為は性行為に類似する行為として不貞行為として認められる場合もあります。

 

婚姻関係が破綻した夫婦における異性との性行為は不貞行為には当たりません

何らかの原因で夫婦関係が破綻し、2年以上別居をしているような状態で、別の異性と恋仲になり性的関係を持ったとしても、不貞行為とみなされない事がほとんどです。

長年DVを受けていた妻が避難のために別居し、苦しい時期をサポートとしてくれていた男性と男女の関係になった。

 

夫がまだ離婚していない状態だからこれは不貞行為に当たるとして、妻を訴えたとしても、離婚裁判の場でDVの事実や夫婦関係の破綻を明確に立証できれば、妻側の行動は不貞行為として責められるものにはなりません。

別居ではなく、夫婦関係が破綻しているという事実が重要になります。

 

離婚裁判は証拠裁判主義が原則です

協議離婚や調停離婚では双方の主張をぶつけ合わせて進行していきますが、離婚裁判は基本的に証拠裁判主義が原則で、事実認定は証拠によってのみ立証されます。

ですので、過去にパートナーが口頭で浮気を認めた事実があったとしても、それを陳述書の形にして押印でもしてもらっていない限り、何の証拠能力も持たないのです。

残念ながら当事者同士の「言った言わない」は、なんの証拠にもなりません。

 

また、言葉だけでなく、実際に画面や書面で形にできるものであっても証拠能力が低い、証拠として認められないものがあります。

メールやLINE等は浮気を疑うキッカケや、浮気発覚の原因にもよくなりますが、実際はどうなのでしょうか?

順番に解説していきます。

 

単体では有用な証拠とならないものとその理由

1:メールやLINEのやり取り

まず、メールやLINEのやり取りについてです。

「ホテルに行く約束をしている内容」、「性行為をしたことが間接的に読み取れる文面」

こういった内容を印刷したもの、LINE画面のスクリーンショットは残念ながら、有効な証拠にはなりません。

 

やり取りの一部だけでは「ふざけていただけ」、「実際には行っていない」と言い逃れもできますし、ただのやり取りでは、いつどこで性行為を行ったかの証明にはなり得ないためです。

ですので、証拠の一部にはなりますが、証拠能力はあまり高くないというのが実際です。

 

2:録音

基本的に本人の同意の無い、いわゆる盗撮や盗聴は証拠として認めらない事もありますが、仮に認められたとしても、証拠能力はあまり高くありません。

 

3:友人の証言

友人の「ホテルに出入りするのを見た」という証言ではどうでしょうか?

これも嘘をつこうと思えばつけますし、友人の「ホテルに出入りするのを見た」という証言自体を立証できないと何の証拠能力も持たないという事になってしまいます。

 

裁判で有用となる不貞行為の証拠

ラブホテルの出入りの写真・映像

不貞行為の証拠は、第三者が客観的にその証拠を見て不貞行為があった可能性が極めて高いと判断できる必要があります。

つまり、結局のところは、しっかり時刻が刻まれた状態のラブホテルの出入りの「写真」と「映像」が重要という事になります。

 

なお、不貞行為の頻度を証明するために、ホテルの出入りの証拠が2回は必要という弁護士もいますが、これが必要かどうかは他の証拠との総合的な判断にもなるため、弁護士の腕前次第のところもあります。

 

浮気相手の住居への出入りの写真・映像

浮気場所が一般の住居の場合、滞在時間や出入りする回数(5回前後)、合鍵を持っているか?密室に2人しか居ない等の裏付けがないと証拠能力は低いため、調査時間が長くなってしまいます。

第三者が客観的にその証拠を見て不貞行為があったと判断できるか?

その基準で考えると、ラブホテルよりも証拠集めに時間がかかる事がご理解頂けるかと思います。

 

LINEや録音の「+αの証拠」としての価値は?

1:不貞の事実の裏付けとして

仮にホテルへの出入りの写真と映像が取れたとします。

こうなると、時間帯や状況にも寄りますが、「お風呂を利用するために寄っただけ」「周りに聞かれたくない話があったので少し話してすぐに出ただけ」等と弁明されても、100%それが嘘だと言い切れません。

写真と映像があるにも関わらず、証拠能力が若干弱くなってしまうんです。

 

ですが、この日や翌日のLINEのやり取りで性行為があったことを示す文面があればどうでしょうか?

この写真と映像のラブホテルの出入りで、不貞行為があったことの裏付けができる事になります。

 

2:継続性を証明する証拠として

先程、ラブホテルの出入りの証拠は2回必要と考える弁護士もいると書きましたが、LINEの履歴を全て入手し、その中で関係が1年以上続いており、頻繁に性行為をしている事を示すやり取りがあればどうでしょうか?

ラブホテルの出入り1回の証拠で、不貞行為があった事の事実を証明し、LINEのやり取りで継続性を示す事ができるため、こちらも合わせ技で強い証拠になります。

 

3:悪質性を証明する証拠として

離婚裁判では、継続性以外にもその悪質性も争点になります。

 

例えば、離婚裁判で妻が夫の浮気相手の女性も含めて訴えたいと考えているとします。

しかし、夫は浮気相手の女性を守るために、既婚者である事実を伝えていなかったと証言しました。

 

ここで、「奥さんにバレないように気をつけてね。」という音声の証拠があればどうでしょうか?

既婚者である事を知っていたという事が証明でき、浮気相手の女性の悪質性を示す事ができます。

 

まとめ:不貞行為を立証する写真・映像+αの証拠があると強い

不貞行為を立証するといっても、当然、性行為そのものの映像や写真を押さえられる事など、ほとんどありません。

ですので、ホテルの出入りや滞在時間、時間帯、シチュエーション等の状況から、客観的に判断できる形で不貞行為を立証する他ないのです。

 

ホテルや浮気現場への出入り写真・映像に加え、LINEやメール、音声などの+αの証拠があることで証拠を強化する事ができる。

そういう風にご理解頂ければと思います。

 

 

LINE問い合わせるならコチラ

前のページへ戻る

 

最新記事

月別アーカイブ

 

探偵ちゃん

 

 

お問い合わせ

 

 

沖縄県公安委員会探偵業届出番号 第97210007号

名称 ACT探偵事務所
住所 〒901-1303
沖縄県島尻郡与那原町字与那原1009-2 山内ビル3F(MAP
※駐車場8台有り
営業時間 365日・24時間対応可能
電話番号 0120-086-451